LOUIS VUITTONについて

LOUIS VUITTON-ルイ・ヴィトン-は、今や世界中で愛され親しまれているラグジュアリー・ブランドのひとつです。
フランスのマルティエ(スーツケース職人)であるルイ・ヴィトンが創設したフランスのファッションブランドで、その人気は絶大的なものであり、他のブランドとは一線を画す知名度を誇っています。
創業当時から現在に至るまで一貫して、創業者ルイ・ヴィトンが生み出した「旅の真髄(こころ)」というコンセプトをを継承し続け、トラベルラゲージ、バッグ、アクセサリー、ウェアとトータルで展開しています。
革新とスタイルを組み合わせた独自のデザインを最高級品質で提案。
クリエイティブラグジュアリーでありながら実用的で、ブランドの軸を大切にしつつも建築家や、アーティスト、デザイナーとプロジェクトを組んでコラボレーション製品を展開。
プレタポルテ、シューズ、アクセサリー、ウォッチ、ファインジュエリー、文房具などへと分野を広げてきました。
ルイ・ヴィトンの商品は落ち着いた色彩のものが多く、幅広い年代で愛されています。

LOUIS VUITTONの歴史

1821年、フランスとスイスとの国境に近いジェラ山脈アンシェイ村の粉屋を営む家に誕生したルイヴィトン。
14歳になった年に養母との折り合いが悪いことが原因で家出を決意。徒歩でフランス・パリへ向かいます。
働きながら旅をつづけた彼は、やがてパリで荷造り用木箱の製造兼荷造り職人の見習いとなりました。

輸送機関の発展、成長に注目し、従来の蓋の丸いトランクから積み上げることが簡単な平らな蓋を持つトランクを考案。
革より軽い防水加工を施したグレーの無地コットン素材「グリ・トリアノン・キャンバス」を使用して作ったトランクはたちまち評判ととなり、ナポレオン3世の皇妃ユージェニーが、旅行用衣装ケースとして発注し名声を得て、ルイ・ヴィトンは、国内外で名を馳せるようになります。
1854年、世界初となる旅行用鞄の専門店をパリに創業。
トランクの上から布地を貼るという彼の技法は画期的なものの一方、大量にコピー商品が出回ることとなり、1872年、ルイは代替となる別の布地を使用することを決意します。
この布地は、「Striped Canvas」として知られているベージュと赤の2色で色付けされたものでした。
しかしこれもすぐにコピー商品が出回るようになりました。
それでも彼の旅行用鞄は、コピー商品に押されることなく世界規模で知られていきます。
1896年、コピー商品対策として、世界で最初にモノグラム柄をアイテムに取り入れました。
ルイ・ヴィトンの息子で2代目のジョルジョ・ヴィトンが考案したモノグラムは、「L」を「V」と花と星を組み合わせたもので、当時流行していたジャポニズムの影響下にあったヨーロッパで、ジョルジュが日本の家紋などからインスピレーションを受けて生まれたといわれています。
1987年、ヘネシー社と合併し、LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)グループが誕生しました。
このグループの議長にクリスチャン・ディオールを率いるベルナール・アルノーが就任したことで、ラグジュアリーブランドとして世界的地位を確立していきます。
1997年、ニューヨークのデザイナーであるマーク・ジェイコブズを起用。
アパレル分野に進出したルイ・ヴィトンは、“機能的”かつ“実用的”なウェアを発表し、ファッション業界から注目を集め、初コレクションから大好評を博しました。これ以降のコレクションでは、モデルが新作のバッグを披露するというスタイルがショーの定番となりました。
マーク・ジェイコブスはタイムズとのインタビューで、ルイヴィトン就任当時ブランドの新たな客層にむけてモノグラムをなくそうと考えたこともあるが、モノグラムこそがルイ・ヴィトン成功の秘訣であると語っています。
マーク・ジェイコブズの戦略のもと、バッグの分野も伝統を重視しつつも次々に改革をはじめ、1998年、ダミエ・ラインが定番商品として復活しました。
その他にも、村上隆、スティーブン・スプラウス、リチャード・プリンス、草間彌生といった名だたる現代芸術家とコラボレーションしています。

2013年、2014年春夏コレクション終了後にマーク・ジェイコブスが退任。
後任として元BALENCIAGA(バレンシアガ)のデザイナーであったニコラ・ジェスキエールが、ルイ・ヴィトンのアーティスティック・ディレクターに就任します。
2014年、現代アートの殿堂「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」がパリに誕生。
フランク・ゲーリーが設計を担当しました。
2016年、東京紀尾井町で創業からの軌跡を1000作品で辿る展覧会「旅するルイ・ヴィトン」が開催され、同年、藤原ヒロシとのコラボアイテムを発表 。
2017年、ルイ・ヴィトン×シュプリームのコラボレーションアイテムを発表し大きな注目を集めました。